民法で精子提供/卵子提供で産まれた子の認知規定が成立する予定となりました。同性婚や選択的シングルマザーの扱いなど、まだまだ課題は残りますが、大きな前進と言えます。
問題は、この記事にある通り、出自を知る権利が棚上げされていることです。産まれてきた子どもへの配慮はまだまだ進んでおらず、子の利益や人権の観点からこれは望ましくありません。
私は、全てのドナーは出自を知る権利を保証すべきと考えています。それができないのなら、少なくとも、提供前に出自を知る権利を保証できるかどうかを明示すべきです(私は出自を知る権利を保証すると明言しています)。産まれてくる子どもに配慮するのであればこれは当然です。
多様な家族形態が容認される時流により、精子提供/卵子提供で子どもを授かる人は年々増加していると予測されます。産まれてきた子を守るため、出自を知る権利に関する議論が進み、一刻も早くルールが定まることを願います。