不妊治療には、精神的にも経済的にも大きな負担が伴います。参考に、海外の事例では総額で約500万円かかったという報告があります。また、私の知人の事例では、1000万円ほどかかったケースもあり、500〜1000万円規模の費用は決して珍しくありません。
不妊治療にかかる期間の実態
不妊治療は長期化することも多く、短期間で結果が出るとは限りません。実際、日本では夫婦が「子どもを持ちたい」と決意してから妊娠に至るまでに、平均6.4年かかったとの調査があります。そのうち、自然妊娠を試みた後、医療機関を受診するまでに約3.2年、診断後に治療を開始するまでが1.3年、治療後に妊娠に至るまでが1.9年という内訳です
一方、日本産科婦人科学会によると、不妊治療の平均期間は治療法にもよりますが、一般的には約2年程度。段階的に治療法を進めていく中で、人工授精や体外受精といった高度な治療では、その都度3〜6ヶ月かかることもあります。
治療費の現実:保険適用と自己負担
2022年4月から、日本では体外受精や顕微授精などが保険適用となり、自己負担が大幅に軽減されています。例えば、タイミング法で数千円程度、人工授精は1万円台、体外受精や顕微授精は数十万円~数十万円台(採卵から移植まで)という費用目安です。
しかし、通院回数や複数回の治療、検査・薬代などを含めた総額では高額になることが多く、自治体の助成制度を活用しても数十万円単位の負担は避けられません。事実、「助成制度が利用できなかった」といった声も多く、利用率は約3割に留まっています。また、自治体ごとの独自助成もあり、内容や条件が異なるため事前確認が重要です。
年齢による妊娠率の低下:早めの判断がカギ
女性の年齢が上がるほど、妊娠率は急激に低下します。日本生殖医学会によると、39歳で治療を開始した場合の出産率は約11.5%、40歳で9.3%、44歳では1.8%と、40代後半ではわずかな可能性しかなくなります。
長期・高額な不妊治療を避けたいなら、精子提供という選択
上記のように、不妊治療は費用・時間・成功率の観点から「長期戦」「高コスト」「減少する妊娠率」という3重苦が重なります。それゆえに、特に男性不妊などが関与する場合には、精子提供という選択肢が現実的かつ効果的な代替手段となります。
精子提供を活用することで、以下のような利点があります:
- 長期的な体外受精を複数回繰り返すよりも、コストと時間を抑えられる可能性
- 年齢が進んでいても、早期に妊娠の芽を掴む機会が得られる可能性
- 不安に向き合う気持ちを抱えつつ、前向きに進める選択肢になる
まずは相談から
とはいえ、相談するのは勇気がいることかもしれません。当サイトでは、30代・40代の方が多く相談に訪れており、「まだ可能性がある」ということを実感できたという声を多くいただいています。年齢や治療の経済的負担、不安を感じている方こそ、まずは情報収集・相談からはじめてみませんか?
当サイトの精子提供は東京をはじめとした首都圏が中心ですが、全国からのご相談に対応しています。これまでに幅広い地域の方にご利用いただいており、遠方の方でも問題ありません。地方にお住まいでも、まずはお気軽にご相談ください。